私たちの肌に寄生するニキビダニ
ダニ(寄生虫)はありとあらゆる場所に生息していて、私たちの顔の肌にも息づいています。
そんなダニの大好物は私たちの皮脂で、皮脂を食べ、肌の上に排泄行為を繰り返します。
その結果、私たちの肌に「ニキビダニ(顔ダニ/デモデクス)」が発生してしまうのです。
そしてニキビダニが発生してしまうと、どんどん寄生密度が上がり肌の汚れも増えていきます。
ということでこの項では、「私たちの肌に寄生するニキビダニ」について触れてみたいと思います。
ニキビダニの特徴
ニキビダニは体長0.2~0.3mm程度で、目で確認することもできない寄生虫です。
そしてニキビダニは私たちの肌に常駐する菌であり、どんなに肌を清潔にしていたとしても200万匹は生息しているといわれています。
また基本的にニキビダニは私たちの肌へ直接的な影響を及ぼさないといわれていますが、皮脂の過剰分泌などが原因で一気にニキビダニが急増してしまうこともあるのです。
その症状を「ニキビダニ症」といいます。
○ニキビダニ症
ニキビダニ症の外見はニキビそっくりで、赤みを帯び痒みを伴います。
ではここで、ニキビダニ症が発生する条件を明記したいと思います。
・顔のステロイド外用薬を、長期に渡って使用している場合。
・通常のニキビケアがまったく効かない場合。
・洗顔時に、洗顔料や石鹸を使用しない場合。
・免疫不全を生じる疾患にかかっている場合。
こうした条件が当てはまれば、ニキビダニ症を発生している可能性が高いといえます。
顔に痒みが続いたら…
上記に明記した内容が、ニキビダニの特徴になります。
成人の約97%が保有しているニキビダニ。
そして一度発生してしまうと、完治に時間を要するといわれるニキビダニ(肌トラブルの判別が難しい)。
もしみなさんが顔に痒みを感じ始めたら、まずは毎日洗顔で顔を洗って清潔に保つようにしてみてください。
それでも顔の痒みが治まらないようであれば、一般皮膚科を受診することをお勧めします。
最後に一言。
ニキビダニの悪いことばかりに触れましたが、ニキビダニは私たちが健康的な肌を維持する大切な役割を担っていることも覚えておく必要があります。