女性にとって毎月ある生理には、悩まされることが多いですが、実はニキビにも関係があります。
女性独特のホルモンとの関係
ホルモンは、女性の生理周期とニキビに大きく関わっています。
卵胞ホルモンは生理開始より排卵時期までに分泌するホルモンになります。
妊娠しやすい時期で、排卵時期が過ぎると黄体ホルモンが分泌することになります。
子宮内膜を分厚くする作用がある黄体ホルモンが働き、決まった期間過ぎても受精卵の着床がないときに子宮内膜が剥がれ落ちて生理となっています。その後、排卵と子宮内を妊娠の準備をするために卵胞ホルモンが活発になります。生理周期の間、2つのホルモンが交互に分泌を繰り返しています。
しかし、このバランスが壊れることで生理不順や無排卵などのトラブル要因になります。生理前に働く黄体ホルモンは、皮脂分泌を増加する作用があり、毛穴に皮脂がつまりニキビができる原因やニキビが悪化する要因になっています。
さらに、ホルモンは肌の水分量をうばい乾燥させる作用があります。肌はバリア機能が働き角質が角化して毛穴をふさぎますので、皮脂分泌が増え逆にニキビを悪化させることになります。
月経前症候群とニキビの関係性
多くの女性は、生理前には精神や体に不調を感じていることでしょう。体の不調には、頭痛や胃腸、胸のはり、手足のむくみ、疲れ・だるさ、体重増加などがあります。
精神的な面では、イライラ感、憂うつ感や不安感、情緒不安定になるなど実に多くの症状があります。生理前には必ずこのような症状がでる場合は、月経前症候群の可能性が考えられます。
毎月ある生理ですので症状はストレスとなり、ホルモンのバランスが崩れてしまいます。
ストレスを感じることで、ニキビ発症や悪化につながるケースがあります。
しかし、生理が終る頃には黄体ホルモンの働き減り、卵胞ホルモンが活発になることで、肌は代謝されニキビは消えます。
月経前症候群は、PMSとも呼ばれる疾患ですので、自己判断をしないで検査を受けることをおススメします。ほかに月経困難症や月経前不快気分障害、更年期障害などの疾患があります。