ニキビの発生は、肌の毛穴のつまりから起こります。皮脂の分泌があることで毛穴がつまるために、過剰な皮脂分泌は主に食事環境が大きく影響しています。
乱れた食生活の見直し
脂質や糖質は必要な栄養素ですが、動物性脂質や糖質の取り過ぎは皮脂の過剰分泌につながります。
ニキビが発症するだけでなく生活習慣病のおそれもあります。
タンパク質は皮膚や爪、内臓などを形成する大切な栄養素になりますので、不足することで新しい皮膚が生成されないことになります。
それにより、古い角質がはがれず毛穴を塞いでしまいます。要するに新陳代謝ができない悪循環という訳です。
また、タンパク質が不足することで免疫力が低下するために、毛穴に潜むニキビ菌に抵抗できずに菌の増殖につながります。
次に、ターンオーバーを促すビタミンAやB6により新陳代謝を促進し過角化を防いでいます。ビタミンB2は、皮脂分泌の増加を助けていますので、ビタミン類もバランスよく摂取することで、ニキビ予防につながります。
ビタミンCは抗酸化作用がありますので、毛穴の中の炎症を抑制しニキビ悪化を防ぎます。
GI値の低い食べもの
グリセミック指数といわれる高GI食は、食べ物の血糖値の上昇を示す指数のことで、最近では見る機会が多いです。
例えば、ブドウ糖がGI指数=100であれば、白米はGI指数=70、サツマイモはGI指数=58ですので、サツマイモが血糖値の上昇が一番早い食品です。
では、なぜGI値が高い食品がニキビに良くないのでしょう?
GI値が高い食べ物は、急激に血糖値が上がることで血糖値を下げるためにインスリンが分泌されます。
しかし、インスリンは血糖値を下げるだけでなく男性ホルモンを刺激してしまいます。
それにより、インスリンの過剰な分泌は男性ホルモンを増やして皮脂を分泌してしまうためにニキビの発症、悪化をさせてしまいます。
皮脂分泌をできる限り防ぐためにも、GI値の低い食べ物を選ぶことが大切です。
コーヒーや紅茶などの嗜好品の取り過ぎは、ビタミンBの吸収をカフェインが妨げてしまいます。
バランスの取れた食事をしていても、ビタミン効果は得られずに、ターンオーバーを乱してしまう結果になります。
アルコール類も皮脂腺を刺激してしまいますので、適度に摂取するように心がけましょう。