イオン導入の仕組み
イオン導入は、電気の力を最大限に利用してほしい美容成分を肌の奥まで届けるためのものです。
イオンというのは各種液体に電気を通すと、プラスとマイナスの原子に分解される状態のことをいいます。
一方肌には角質層とその内側にある顆粒層があり、角質層はプラスイオンが多く、顆粒層はマイナスイオンが多い性質をもっています。
この2つの異なる性質があるから肌は日ごろ守られているのですが、美顔器などから微弱な電流を流すとそれぞれの働きが少し弱まってイオン導入したい原子レベルの美容液が浸透しやすくなります。
これはマイナスイオン同士が反発しあう力を利用したり、反対に吸着していく力を利用しているもので、人体に害がなくて安全に美容成分を肌の深部まで届けることができます。
家庭用美顔器やエステなどではイオントリートメントというところもありますが、仕組みは同じことが多く、クリニックではイオントフォレーシスと呼ばれることが多いです。
イオン導入の効果とは?
イオン導入を行うメリットは、どんな成分をイオン導入するのかで決まります。
例えばイオン導入の代名詞的存在のビタミンC誘導体は、リン酸アスコルビルMgマグネシウムなどのように記載されることがあり、イオン分解しやすいものです。
肌にイオン導入をするとメラニン色素の生成の抑制や、ニキビの予防と改善、活性酸素の除去、コラーゲン生成の促進などの効果があります。
プラセンタなら、ターンオーバーの促進や、しみやしわなどを改善して肌の乾燥を防ぎます。
成分によって効果は違うものの、肌のアンチエイジングに良いことは言うまでもなく共通しています。
またイオン導入ができる美顔器の効果は、簡単に言えば手で美容液を肌に塗布したときの30倍から50倍もの浸透力があるとされており、肌状態の違いを実感できるものが多いです。
エステやクリニックでもイオン導入をしていますが、その場合はもっと効果を感じられるといえます。